
第12回小規模事業者持続化補助金の採択が公表
令和5年8月23日、小規模事業者のための重要な支援制度である「小規模事業者持続化補助金」の第12回目の採択結果が公表されました。 この補助金は、小規模事業者が新たな販路を開拓したり、生産性を向上させるための取り組みを支援するためのものです。
採択の背景
小規模事業者持続化補助金は、経済の中心となる小規模事業者の活動をサポートするための制度として設けられています。 特に、新しい市場への進出や、業務の効率化を目指す事業者にとって、この補助金は大きな支えとなっています。
第12回小規模事業者持続化補助金の採択率
第12回の採択結果を見ると、申請数は13,373件、採択数は7,438件となり、採択率は約55.6%でした。 この採択率は、過去のデータと比較すると、初回の公募採択率が約90.9%だったのに対し、 第4回では約44.2%まで下がった後、第6回以降は60%台を維持していたものの、第12回では前回よりもわずかに低下しています。 第11回が11,030件だったのに対し、第12回が13,373件と件数が多くなっているのも採択率の低下の原因といえるでしょう。
採択率の推移と傾向
過去の採択率を見ると、初回の高確率から徐々に低下し、 第4回で最低点を迎えた後、第6回以降は60%台を維持してきました。 しかし、第12回では55.6%と前回よりも低い数字となりました。 これは、申請の質や内容、補助金の対象となる事業の変化など、さまざまな要因が影響していると考えられます。
採択されるためのポイント
採択されるためには、申請内容のブラッシュアップが必要です。 不採択となった場合でも、申請期間内に再申請することが可能。申請書の内容を見直し、再度の申請を検討しましょう。
第12回小規模事業者持続化補助金の採択事例
第12回の採択結果から、特に注目すべき採択事例をいくつか紹介します。
インボイス対応
第12回からは、インボイス特例が設けられ、 免税事業者から適格請求書発行事業者への転換を行う小規模事業者に対して、補助上限額に50万円の上乗せが行われるようになりました。
具体的な事例
関東地方の事業者が、インボイス制度への対応を明文化し、 免税事業者から適格請求書発行事業者への転換を行うことで、この特例の対象となりました。
販路開拓
東北地方の事業者が、大型真空包装機の導入により、製造量を強化し、新たな販路を開拓する取り組みを行いました。 また、四国地方の事業者は、広告やSNS、販促品を活用して、新規顧客の獲得を目指しています。
生産性向上
関西地方の事業者は、新しい自動車用の金型を導入し、作業効率を向上させるクレーンを導入することで、生産性を向上させました。 また、東海地方の事業者は、新しい麺製造機械を導入し、生産性の向上と新たな顧客の獲得を目指しています。
今後の公募スケジュール
次回の第13回公募は、2023年9月7日(木)が申請締切になります。 事業支援計画書(様式4)発行の受付締切は8月31日(木)になります。 今回、補助金の申請を逃した方はぜひ今回の採用事例などをチェックして、第13回公募に応募してみましょう。
最後に
小規模事業者持続化補助金は、事業の継続や拡大を目指す小規模事業者にとって、大きな支援となる制度です。 販路開拓や生産性向上の取り組みを検討している事業者は、この補助金制度を活用して、さらなる成長を目指しましょう。 当サイトは補助金申請コンサルタントが運営しています。 補助金の個別での無料相談から毎月の補助金申請講座なども開催しているので、気になる方はまずは以下のLINE公式からご相談をいただけると幸いです。