
DXリスキリング助成金の概要
DXリスキリング助成金は、都内の中小企業や個人事業主がデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する職業訓練を従業員に提供する際の経費を補助する制度です。この助成金は、専門的な知識や技能の習得と向上、または資格取得を目指す訓練に対して提供されます。訓練の形式は、集合研修やeラーニングなど、さまざまな形態が対象となります。
申請できる対象者
DXリスキリング助成金の申請対象は、中小企業や個人事業主です。ただし、資本金の額や常用労働者数など、一定の要件を満たす必要があります。
また、大企業はこの助成金の対象外となります。
申請要件
DXリスキリング助成金を申請するためには、以下の要件を満たす必要があります。
・都内に本社または事業所(支店・営業所など)の登記があること
・ 訓練に要する経費を従業員に負担させていないこと
・助成を受けようとする訓練について国または地方公共団体から助成を受けていないこと
助成対象となる訓練の要件
DXリスキリング助成金が対象とする訓練には、以下の要件があります。
訓練の形式
・中小企業がDXに関する自社内に外部講師を招いて実施する訓練
・民間の教育機関等が提供する集合またはeラーニング等により実施する訓練
訓練の内容
・DXに関する専門的な知識・技能の習得と向上を目的とする訓練または資格の取得をするための訓練であること
・教育機関等の受講案内と受講に係る経費(受講料等)が、ホームページやパンフレット等で一般に公開されており、1講座及び受講者1人当たりの
受講料があらかじめ定められていること(単講座)
・企業の課題に応じた内容を企画し、自社内に外部講師(教育機関等)を招いて実施するものであり、1時間あたり10万円以内であること
(オーダーメイド講座)
訓練の時間
・オーダーメイド講座については、訓練時間が6時間以上であること
・単講座については、訓練時間が20時間以上であること(複数講座の組み合わせも可)
助成対象受講者
DXリスキリング助成金の対象となる受講者は、中小企業が雇用する従業員で、常時勤務する事業所の所在地が都内である者です。
在宅勤務中や自宅待機の場合でも、在宅場所は問われません。ただし、訓練時間の8割以上を出席した者が対象となります。
助成対象経費
DXリスキリング助成金が対象とする経費は以下の通りです。
・受講料(ただし、消費税は対象外。税抜価格が助成対象経費となります。)
・教科書代、教材費
・ eラーニング実施に係るID 登録料、管理料等
・訓練に付随するヒアリング料等
助成額及び助成限度額
助成金の額及び助成度額は次のとおりです。上限額に達するまで申請受付期間内に複数回の申請が可能になりました。
・助成額・・・助成対象経費の3分の2
・上限額・・・64万円/社・年度
申請の流れと期間
DXリスキリング助成金の申請は、令和5年4月1日(土)から令和6年2月29日(木)まで受け付けられます。申請は郵送のみとなります。
まとめ
DXリスキリング助成金は、中小企業や個人事業主がDXに関する職業訓練を提供する際の経費を補助する制度です。この制度を活用することで、企業は従業員のスキルアップを促進し、DXの推進を図ることが可能となります。適切な申請手続きを行い、この制度を最大限に活用しましょう。